今日のヒヤリハット

子どもの思わぬ事故を防止するために日常に潜んでいるヒヤリハットを共有します。

Ep.2 水遊びの一番怖かった瞬間

前回に続き、子供が大好きな水遊びに潜むヒヤリハットです。

 

 

 

 

 

 

6歳児クラス15人でプール遊びをしていた時のことです。

私達保育士は緊張感を持ってしっかり監視しています。

 

始めはバタ足の練習、次に背泳ぎの練習をして

最後の10分間は自由時間で好きなことをして遊んでいました。

 

 

おもちゃで遊ぶ子、何秒間息を止められるか競争する子、ただ浮かんでいる子。

 

 

 

ある子どもがピンポンボールで水に沈めて水面に飛び出る様子を楽しんでいました。

ピンポンボールは大人の拳ほどの大きさです。

 

また他の子は潜っていた時に水を飲んでしまって、勢いよく水面に顔を上げました。

 

 

次の瞬間 

 

 

 

 

水面に顔を上げた子どもの口にピンポンボールが入り

そのまま大きなピンポンボールを飲み込んでしまいました。

 

 

 

水を飲んで驚き、水面で呼吸をした時に

まさかのタイミングでピンポンボールが口に入り

そのまま飲み込んでしまったのです。

 

 

 

 

私達保育士も、あまりの偶然に驚きましたが

すぐに腹部を突き上げてボールを取り出し

大事には至りませんでした。

 

 

危険がないように大きなボールを選んだはずなのに。

 

 

 

 

普通に呼吸をしていたら飲み込むことはなかったでしょう。

ですが、水を飲んで焦り口も喉も大きく開けて呼吸をしたために起きた

恐ろしいヒヤリハットでした。

 

 

 

水遊びに限りませんが、子どもが遊んでいる時は

何が起こるか分かりません。

 

 

 

どうか水遊びに使うおもちゃは慎重に選んでください。

おもちゃが原因で溺死事故に繋がる事故がたくさんあります。

 

子どもはおもちゃがなくても十分に楽しめます。

 

 

 

本日も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

Ep.1 プール遊びに潜むヒヤリハット

今年の夏も猛暑が続き

熱中症対策必須な毎日です。

 

夏と言えば....

 

プール!水遊び!!

 

 

今回は子どもの死亡事故が一番多い

水遊びやプールでのヒヤリハットを紹介します。

 

子どもは、大人のくるぶし程の水深で簡単に溺れます。

子どもの溺死事故は誤飲死亡事故よりも多いのです。

 

 

今回はプール遊びで起きた怪我の事例を共有します。

以下、私が都内で保育士をしていた時の実話です。

 

真夏のプール遊びの時間。

水遊びが好きな子ども達のテンションはマックスです。

 

私の園は、ビニールの簡易的なプールで、毎朝職員が水を貯めていました。

空気を入れて膨らませたビニールプールを陽のあたる園庭に置きます。

朝早くから水を貯めるので、子ども達がプール遊びをする頃には

水温も上がって準備は万端です。

 

いざプールに入るや否や、子どもが浅いプールに勢い良く潜りました。

大好きなプール遊びで気持ちが高ぶり、お約束事は忘れています。

 

次の瞬間、男の子が大泣きして水面に上がってきました。

脇腹からは大量の出血が。

4センチほどの小さい切り傷ですが、深さは5センチほどの大きな怪我です。

 

危ない玩具も子ども同士の接触も無かったのに何が起きたのか?

 

 

 

 

それは、ビニールプールの下に落ちていた小さな石が原因でした。

水の屈折と反射によって水上からは把握できなかった小さな石が

男の子のお腹に刺さってしまい大量の出血を起こしてしまいました。

 

 

皆さんもプールに入った時、思ったより浅かった又は深かったという経験が

あると思います。水中の物が大きく見えたり又は小さく見えたり。

 

その現象によって水中の安全が確保できていなかったのです。

 

 

 

このような事故が起こらぬよう、プールの中の安全は水上からでなく

実際に水中に触れて確認してください。

手や足、物差しをプールに入れて水深を測る。また、

プールの底に物が落ちてないか、手を入れて確認してください。

 

 

子どもに"気をつけて!"ではなく

身近な大人が、安全な環境を用意することが第一です。

 

 

初めての投稿は、全ての子育て世帯に起こりうる

夏の身近なヒヤリハットでした。

 

 

 次回は、溺死に繋がるヒヤリハットを共有します。

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。